”キモノを通じて人生に彩りと豊かさを”をテーマに、「楽(ラク)に」「楽しく」キモノを楽しめる情報をお届けする、あまのやWEB編集部 あまのです。
先日店頭で腰ひもをしまっていたところ、お客様に「わぁ!紐ってこうやって仕舞うといいんですね!私、紐の仕舞い方ってどうすればいいのかと思っていて・・・。」とお声がけいただきました。
どういう風にしまえばよいか分からなかったので適当にまるめておいて置いたら、、、シワができてクシャクシャになってしまっていて、いざ使おうとしたときに面を作れず、使い勝手が大変悪かったとのこと。
分かります!
私もちょっと手を抜いて、ポイっと紐を放っておくと、、、気づいたらシワクチャに・・・。
今回は、そんな紐の収納でお困りの皆さまに簡単にしまえる収納方法についてご紹介をしていきたいと思います。
<今回の目次>
① 着物の紐の収納方法①「たたむ」|五角形の作り方 ② 着物の紐の収納方法②「かける」 ③ 着物の紐を保管するときの注意点 ④ さいごに |
|①着物の紐の収納方法①「たたむ」|五角形の作り方
まずご紹介するのが基本的な「たたむ」という収納法。
基本的にはどんな紐も、半分→半分→半分・・・と収納しやすいサイズになるまで折りたたみ、最後に広がらないように結ぶなり、留めるなりするというのが基本かとは思います。
基本的にはそのように畳めば良いとは思うのですが、腰紐や仮紐などの仕舞い方として呉服屋には五角形にたたむ畳み方、というものが受け継がれていますのでご紹介します。
この結び方はコンパクトにまとまるだけでなく、シワも伸ばせるので次回使用するときに使いやすいのですね。
では早速、その結び方をご紹介します。
・こし紐の五角形の作り方
①紐の先と先をあわせて腰ひもを半分に折る
(はじめに半分に折ることで、このあとに折りたたむ量を半分にすることができます)
②“レ”の字を作るように折る
③五角形を作るように折り返す。そのときにすべての辺が紐の幅になるように調整する
④三角部分に紐を折りたたんでいき、五角形を大きくしていく
(あともう少しです)
⑤輪を挟み込む
(個人的には輪の部分を少し出しておくと、次回使うときに使いやすい気がしています)
いかがでしたでしょうか?
このように畳んでしまっておくと、まとまっているのでとても扱いやすいですね。
|②腰ひもの収納方法②「かける」
次に着る機会まで短いときには「かける収納」もオススメです。
基本的にはどんな紐もかけられます。
ハンガーなどにかけておくことで、着物を着る場所に持っていくだけでそのまますぐに取り出せるので着るときの手間もありません。
個人的には、ネクタイ用ハンガーがバランスをとりやすくオススメです。
普通のハンガーだと紐の重みによってハンガーが傾いてしまって使いにくいことがあるからです。(こんな風に)
着物を着るときに、こちらの紐かけハンガーを持ってきてそのまま椅子の背もたれにかけてしまえば、ちょうど手に届きやすい位置に紐がありますし、紐を掛けなおす手間もないのでとても便利なのです。(普通のハンガーだと、このように動かすときに安定感がなくなることがあります)
それなりの頻度で着物を着ている面倒くさがりな私としては、こちらの収納法をよく使っています。
|③腰ひもを保管するときの注意点
腰ひもを保管するときに、注意したほうがよいことがあります。
それは、その紐の素材です。
特に腰紐などの多くが、モスリン素材いわゆる“毛(ウール)”です。
虫食いをする虫を呼び寄せてしまうのです。そのため、大切な着物などと一緒に保管してはいけません。着物や帯が正絹素材で虫を呼び寄せないとしても、紐が虫を呼び寄せてしまうと正絹なども虫食いの被害にあうことがありますので、必ず紐と着物や帯は別々に保管をしてあげてください。
|④さいごに
着物を着るためには、紐を使います。
そのため、紐を手間なくスマートに整理することが着物を着るハードルも下げてくれるほど重要なポイントになりますよね!
ご自身にとってやりやすく便利な方法で、簡単に管理をしていただき、もっともっとラクで楽しい着物ライフをご一緒に楽しみましょう♪
そのほかにも帯締めや草履などの収納記事も書いてますので、どうぞご覧ください♪
▶簡単!帯締め収納①|サッとできる「房の始末」
▶簡単!帯締め収納②|整理方法とシミ・カビ・ヤケ防止保管法
▶草履のお手入れ&収納方法|お気に入りの草履を長持ちさせるために!
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