”キモノを通じて人生に彩りと豊かさを”をテーマに、「楽(ラク)に」「楽しく」キモノを楽しめる情報をお届けする、あまのやWEB編集部 あまのです。
先日、久しぶりに使おうと思った帯締めをみたら、、、やってしまいました。
房がボサボサ。。。
ちーん。
意外とやってしまいがちなんですよね。
でも、このボサボサ、意外とすぐに直せるんです!その日は、多少は時間の余裕があったので、気を取り直してきれいにし、無事にきれいな房でお出掛けすることができました。
ボサボサ房は意外とカンタンになおせるんです。もちろん、ボサボサ房にならないように、きちんと整理収納するコツも、あわせてご紹介したいと思います。
<今回の目次> 1.帯締めの房がボサボサになったときの対処法 |
|1.帯締めの房がボサボサになったときの対処法
正絹(シルク)素材の着物のお手入れ方法には、「湯のし」という技術があります。これは、反物に蒸気を当てながら生地の巾を整えること。そうした技術の応用で、帯締めの房の部分に蒸気をあてることで直していきます。
具体的な手順はこちら。
①房の部分にだけ、蒸気(湯気)をあてます。
②手のひらで包むようにギュッと房を握ります。
③根元から軽くくしでとかします。
※紐が抜けないようにご注意ください。
蒸気(湯気)の作り方は、色々あります。多くのご家庭で出来る方法としては、やかんでお湯をわかし、やかんの先の湯気にあてること。
もし、ポットをお持ちでしたら、ポットの蓋をあけて、房に蒸気があたればそうした形でも問題ありませんし、スチームアイロンで蒸気をあてても問題ありません。
ご家庭の事情に応じて、どんな形でもいいので、房に蒸気をあててください。
その際の注意事項は2つあります。
・蒸気をあてるのはできるだけ房だけに
紐部分にも蒸気をあててしまうと、紐のコシが無くなってしまうことがありますので、できるだけ房だけにあてるようにしてください。
・やけどにご注意!
房の部分にだけ蒸気をあてようとすると、手も房の近くにあてがちです。うっかり指先も蒸気にあてないようにしてくださいね。
意外と簡単にまっすぐになりますので、一度覚えてしまえば安心です。お困りの際にはどうぞ使ってみて下さいね。
|2.帯締めの房がボサボサにならないための収納方法
帯締めの房がボサボサになってしまったら、上述のように直せばよいのですが、ボサボサにならないようにあらかじめ収納する、というのも一つのポイントです。
以前こちらのブログ「帯締め収納ってどうしたらいいの!?|サッとできる房の始末」でもご紹介の通り、帯締めごとしっかりと整理する方法もあります。
加えて、房の部分だけの整理収納方法もこちらでお伝えしますね!
①房カバー
まず1つ目が当店、あまのやで長年のロングセラー商品の1つでもある、「房カバー」を活用いただく方法です。
使用手順はこちら。
1,ビニールカバーを開き、紐部分に巻きつけます。
2,房部分にスライドし、揉みながら締めていきます。
簡単ですし、何度も繰り返し使える便利さから、長年に渡り、多くのお客様にご愛用いただいています。
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②房カバー代用品
もちろん、別のもので代用することも可能です。以下のようなものが、個人的にはラクで便利かなと思っています。使用頻度などに応じて、使い分けても良いかと思います。
・付箋紙: のりがあらかじめついているので、房部分にクルっと巻きつけ、のりの部分でペタッととめればOK!カンタンでオススメです。
・包帯: 房部分にクルクルッと巻きつけるだけ。包帯同士でとまってくれるのでお手軽です。
・懐紙(和紙):房を覆うサイズに切り、クルっとまるめて、セロハンテープでとめます。吸湿性の良い和紙素材なので、収納時も安心ですよね。
詳しいやり方などは、どうぞこちら「帯締め収納ってどうしたらいいの!?|サッとできる房の始末」をご参照くださいね。
|さいごに
いかがでしたでしょうか?
帯締めの房のボサボサは、地味に目についたりしてしまう部分でもあったりします。ボサボサ房になってしまったらすぐに直してあげる、ボサボサ房にならないように収納してあげる、慣れてしまえば意外と手間なく行えますので、ぜひ試してみてくださいね!
ステキな着物の着姿を目指して、「ボサボサ房へのさようなら」を応援しています!
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