”キモノを通じて人生に彩りと豊かさを”をテーマに、「楽(ラク)に」「楽しく」キモノを楽しむ情報をお届けする、あまのやWEB編集部 天野です。
前回はこちらの「簡単!帯揚げ収納術|たたむ・かける・便利アイテム」で帯揚げ収納について考えてみましたが、そもそも帯揚げ着用後、どうしたらいいの?というお声をいただきました。
そうなんですよね、急いでいたりすると帯枕につけたまま、放置してしまって、いざ使おうとすると多少のシワが・・・なんてことも、私も良くあります。
でも、大丈夫。
慣れれば意外と簡単にシワを直すことも出来るのです。
今回は、まずシワをつくらない!方法。でも、シワができちゃったらこうやって直せる!という直し方のご紹介。そして、やっぱりシワにさせないことが一番ラクな収納ですよ、ということで収納のことと3本立てでご紹介したいと思います。
<今日の目次> 1. 帯揚げを使ったあとのお手入れ|まずはここでシワ防止 2. シワになってしまったときの直し方 3.シワにならないための収納方法 |
|1.帯揚げを使ったあとのお手入れ|まずはここでシワ防止
帯揚げを長く大切に使い続けるために、そして次回もキレイな状態で使えるようにするために肝心なのが、着用後のお手入れ。
使ったあとの帯揚げは、帯枕から外し、広げてハンガーにかけて半日程度陰干しをします。
意外と帯揚げにも湿気がこもっていることがあります。風通しがよく日の当たらないところに干すことで湿気をとり、シワものばしておきましょう。
正絹(絹・シルク)素材のものであれば、干しておくだけで自然とシワが伸びていってくれます。こうしたお手入れの簡単さも、きもの好きの人から正絹素材が愛される理由の一つですよね。
ただ、いくら正絹素材とはいえ、帯枕をくるんだまま数か月置いておくと、、、シワがとれにくくなってしまうことももちろんあります。別途お手入れが必要になる前に、きちんとのばしてあげることが結果的にラクでカンタンなお手入れにつながりますよ♪
また、シミがないことも確認をしておくと良いと思います。
意外とエプロンなどをかけずに食事をしたりすると、帯揚げにも汚れがついてしまっていることもありますので、注意が必要です。
|2.シワになってしまったときの直し方
帯揚げは帯枕にかけ、帯を支える役割を担うことも多いため、シワになりやすいものです。
シワが目立ちにくい色や風合いのものもありますが、冠婚葬祭などに着ていく場合や淡い色の場合、あらかじめシワがないほうが美しい着姿へと近づきます。
できてしまったシワはこのような手順でしっかりと直すこともできます。
ただ、素材などによっては注意が必要ですので、以下の注意点もご確認ください。はじめに目立たない部分でお試しをしてみるのもオススメです。
<アイロンがけの手順>
①アイロンを中温または絹に適した温度に設定する
②帯揚げにあて布(糊がついていない薄めの木綿素材)をする
③布目に沿わせながら、手早く軽くあてる程度の力で(できるだけ圧をかけずに)アイロンをあてる
<注意点>
・箔がはられている部分、刺繍や絞りの部分にはアイロンはあてないようにしたほうが無難です。
・縮緬素材の帯揚げはアイロンをあまりあてず、浮かすような形にした方が無難です。
・アイロンをあてる部分は、人に見える脇から帯の前部分のみ(お太鼓で隠れる帯揚げの中心部分、また帯の中にしまい込む先端部分は見えません)でも構わないかと思います。もしくは、はじめに見えない部分でアイロンがけを試してみるのもオススメです。
|3.シワにならないための収納方法
収納するときも、シワにならないように気をつけます。
シワがなければ、シワをとる手間はかからずに済みますからね!
収納方法については前回のこちら「簡単!帯揚げ収納術|たたむ・かける・便利アイテム」にも記載した通り、たたんだり、かけたり、便利アイテムで丸めて収納したりというような方法があります。
私見ではありますが、収納方法別のメリット・デメリットを表にしてみました。
費用や収納スペースなどに応じてご自身のお好みで収納をしてみると良いかもしれません。気になる方は、「簡単!帯揚げ収納術|たたむ・かける・便利アイテム」をご覧になってみてくださいね。お役にたてば幸いです。
◇収納方法別メリット・デメリット
|
費用 |
必要なスペース |
シワになりにくさ |
たたむ |
○ ※桐ダンス等収納場所を購入する場合は別途費用 |
○ ※自分の収納したい場所に応じて対応可能 |
△~× ※取り出し方や仕舞い方により
|
かける |
△ ※ハンガー代 |
△ ※収納量に応じて |
○
|
便利アイテム 「帯揚げまとめてすっきり」 |
× |
○ |
○ |
|さいごに
シワになっても大丈夫!
でも、シワにしなければもっとラクにきものを楽しめます♪
できるだけお手入れの手間は少なく、ステキな着こなしを楽しみたいですね。
皆さんのきもの生活が、より楽しく、彩り豊かなものになることを、あまのやは応援しています!
▶ 帯締め収納については『帯締めの房の整理と直し方|ボサボサにならない収納保管方法』にまとめてありますのであわせてご覧ください。
■■■ お問合せ ■■■