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着物の保管・収納で気をつけることは?|防カビ・防虫・除湿・ヤケ

投稿者 : あまのやオンライン担当 on

”キモノを通じて人生に彩りと豊かさを”をテーマに、「楽(ラク)に」「楽しく」キモノを楽しめる情報をお届けする、あまのやWEB編集部 あまのです。

 

先日、着物をお買い求めいただいたお客様から「着物を着終わって収納するときに、防虫剤って一緒に入れたほうがいいんですよね?」とご質問をいただきました。

着物の収納というと防虫剤が必要で、“しょうのう”の臭いをイメージされる方も多いかと思います。しょうのうの臭いを嗅ぐと、着物を着ていたおばあちゃんを思い出すなんていう方も結構多くいらっしゃいます。

以前は着物の虫食い防止のために防虫対策が必要不可欠だったのですが、近年、住まいの変化や着用する着物の素材の変化から着物の収納のポイントは、防虫対策よりも除湿対策が重要になってきているように感じます。

 今回はあらためて、現代に合った着物の収納時の防虫対策と除湿対策についてご紹介をしていきたいと思います。

 

 

<今回の目次> 

① 着物の虫食いも大きな悩みだった時代

② 現代の大きな着物収納のお悩みは“カビ”

③ 防虫も除湿もできるオススメ収納アイテム

・漢方敷

・キモノの休息。

④ さいごに

 


|①着物の虫食いも大きな悩みだった時代

着物といえば“しょうのう”の香りを思い出す、またあの匂いが好きな方、どうしても苦手な方などの防虫剤にまつわるお話はよく耳にします。

近年は無臭の防虫剤も増え“しょうのう”の匂いのする着物をお召しになっている方は少なくなってきたのかもしれませんが、皆さん着物の収納というと「虫食い」を防止する必要があるとご認識されている方が多いようです。

着物の保管において「虫食い」が大きな悩みだった時代というものがありました。

それは、着物の着用頻度が高い時代、ウールのキモノがたくさん出回っていた時代です。

昔は、男性用の着物といえばウールのものが多く定番商品でした。

ウールという素材はとても暖かいことから冬の寒い季節には心地よく、着心地も良かったため、ウールのアンサンブル(着物と羽織が同じ生地のセット商品)なども広く流行し、お持ちの方が多くいらっしゃいました。

ただ、「ウール素材のキモノ」が虫を引き寄せ、虫に食われてしまっていたのです。


|②現代の大きな着物収納のお悩みは“カビ”

この令和の時代、現代においては多くのお客様がお召しになったり、お持ちの着物の素材が正絹(シルク)素材のものも多くなってきました。

そして、昔は通気性の良い住宅が多かった日本の住宅環境も変化し、マンションをはじめとした気密性の高い住居が多くなってきました。

こうした背景から、着物の保管において防虫対策よりも絹が苦手な湿気対策が必要となってきているように感じます。

着物にカビがついてしまったというお悩みを大変たくさんお寄せいただいているということからも、そう言えるのではないかと思います。

特にフォーマル用のキモノなどは正絹素材のものも多く、長期に保管することも多いため、しっかりと湿気対策をする必要性が高まってきました。

もちろん、ウールをお持ちの方は防虫対策も必須です。

ウールの着物と正絹の着物を一緒にしまうことで、ウールの着物が虫を呼び寄せ、正絹の着物も食べてしまうこともあるからです。

そのため、ウールの着物と正絹の着物は、収納時にきちんと場所を分けて収納することがオススメされています。


|③防虫も除湿もできるオススメ収納アイテム

こうした背景から、令和の時代においてはカビ対策である除湿に重点を置いた収納方法が求められています。

現在においては、収納用の便利なアイテムも増えてきています。中でも、多くのお客様にご愛用いただいている、ロングセラー商品を2点ご紹介します。

・漢方敷

着物を保管する際に、タンス敷として1枚ひいておくことで、防カビ、除湿、脱臭、抗菌、防臭の機能を果たしてくれる優れもの。2種類の天然鉱石(トルマリン・ゼオライト微粉末)と天然生ウコンが配合された最高級和紙。

化学薬剤を一切使用せず、すべて天然材料をもとに作られていますので、臭いもなく、赤ちゃん周りにも使えるような優しさで、化学物質に過敏な方にも安心です。

さらに、年に1~2回の天日干しや加熱をすることで、効果も持続。何度も繰り返し使えるので、経済的にも優しい逸品です。

 ・キモノの休息。

着物・長襦袢・帯をまとめてしまえる抗菌・防虫・調湿機能付きの収納パック。除湿シートもついており、何度も使うことが可能です。縦40㎝×横90㎝のスペースがあればどこでも保管ができますし、比較的お手軽なお値段で使いはじめられるのも、嬉しいポイント。

洪水などの被害に見舞われた際にも、キモノの休息。に入れていた着物は、被害にあわなかったというお話も実際にあり、とても頼もしい逸品です。

 

こちらの「マンションでの着物の収納にも◎!イチ押しのキモノ収納法」もあわせてご覧ください。

 

さいごに

いかがでしたでしょうか?

着物の収納・保管事情も、時代にあわせて変化しています。

いざ着物を着ようと思ったときに、すんなりスムーズに、そして、楽しみながら着ていただけるよう、昔ながらの収納方法はもちろん、保管もできるだけ手間をかけずに、しっかりと収納できるような方法もご紹介していきたいと思っています!

ご一緒に、キモノライフを楽しみましょう♪

                                                

 
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