●世界中の女性から愛される、上品な汕頭(スワトウ)刺繍
中国三大刺繍と言われる汕頭刺繍。ヨーロッパのの刺繍技術が中国に伝わり、中国語来の技術とがまじりあう中で生まれたと言われる刺繍技術です。糸を抜くことなどに耐えうる、しっかりとした丈夫な生地が必要となますし、はさみで直接切るような失敗が許されない大変な神経を使う生産工程もあり、さらには刺繍織り上げられた生地の糸を数本引き抜き、隙間を開け、飾り糸を通していくという大変高度が技法が使われるため、職人たちの技術力と気が遠くなるような手間がかけられた刺繍となります。しかし、そうした緻密な工程で生み出される作品には作り手たちの想いが宿るのでしょうか、上品な美しさが宿り、気品に満ちた風格を醸し出すため、時代や流行を超えて世界中の女性から愛され続ける刺繍技術です。
●汕頭刺繍をほどこしたモダンでお手頃な結城紬
今回、そうした汕頭刺繍をほどこそうと見つけた織物は、憧れの結城紬。汕頭刺繍をほどこすにはしっかりとした生地であることが前提条件となりますが、真綿糸でしっかりと織られた結城紬は、それに耐えうる生地でした。結城紬ならではのほっこりとした風合いに、上品で繊細な汕頭刺繍。一見、アンバランスな組み合わせのようにも感じますが、びっくりするほど、モダンで上品な仕上がりとなりました。そのキーポイントは、紺色の無地紬。そこに繊細ながらも上品で存在感のある汕頭刺繍のラインが、さりげないオシャレをしっかりと主張しています。そしてお手頃であることも見逃せません。
●自分でアレンジを加える、汕頭刺繍のきものの楽しみ
そして、こちらの汕頭刺繍の結城紬の仕上がりを決めるのは、刺繍の穴から覗く色。この色合わせを考えるだけで、心がウキウキ高鳴ります。胴裏・八掛の色選びで、こちらの着物の装いは多様な表情の変化を楽しませてくれるのです。可愛らしくするもよし、クールに格好よく決めるもよし。もちろん、お仕立て直しで別の色でお楽しみいただくことも可能です。ベースはシンプルな紺の結城紬ですので、ご自分のお気持ちにも寄り添った色選びとともに風合いの変化も楽しみながら、長く愛おしんでいただけるお召し物になっていただけること、間違いありません。
見て楽しい、着ても楽しい、結城紬の産地にあるあまのや七代目が着物が好きな現代女性に送りたいと作った珍しい汕頭刺繍入りの結城紬。刺繍の合間から覗く色遊びの楽しみ、結城紬の風合いの変化の楽しみ、そんな楽しみとともに、長くお召しになっていただきたいオリジナルの逸品です。
商品概要
素材】正絹100% 【在庫】1点のみ ※結城紬の風合いをよりお楽しみいただくために「地入れ」をご希望の方はお申し付けください。 ※PC環境や光の反射により商品と若干色が異なる場合がございます。あらかじめご了承ください。 |