林宗平工房謹製「鬼しぼ本塩澤」
(経済産業大臣指定・伝統的工芸品)
●伝統的工芸品「本塩沢」
こちらの作品「本塩沢」は、糸は真綿でなく、上質な生糸を用います。たて糸にかなり強い(2000回以上、通常の約3倍)撚りをかけた強撚糸を使い、さらりとした風合いの「しぼ」を生み出しているお召し織物です。3種類の杼を使いながら織りあげられますが、伝統工芸品指定の要件にあるように、絣糸を通すたびに人の手で一つ一つ絣合わせをおこなっていきます。また、織り上がった生機をぬるま湯の中で丁寧にもんで糊を落とす「湯もみ」をすることで、撚りが戻る力によりはばが約2割くらい縮みます。これによりしぼが発生し、ざっくりとしたやわらかさのある鬼しぼ独特の風合いを楽しめるようになりますが、そのために、その縮みを考慮した広はば設計であらかじめ織っていくことが特徴的です。
●「林宗平工房」が織りなす、通好みのおしゃれ着
こちらの作品の織元、「林宗平工房」は日本でも有数の豪雪地帯として知られる新潟県六日町にあります。昭和18年に創業し、重要無形文化財・越後上布をはじめ、伝統的工芸品・米沢紬・本塩澤などを製作されています。こちらの「本塩沢」は、着物通好みのおしゃれ着としてもよく知られています。さらりとした風合いはもちろんのこと、単衣で楽しむことができる丈夫さもあり、ほどよい張り感で着付けもしやすく、着ていてもシワになりにくい、そして、伸び縮みもしてくれるので、美しく身体にも沿いながら、大変着やすい。着て楽しむには、大変おすすめの逸品なのです。中でも、あまのや七代目が六日町で選んできたこちらの作品は、紺地の絣模様が女性を惹きたてて美しく引き立ててくれる色柄となっています。
優美で落ち着いた品の良さを醸し出すこちらの作品。見るもよしですが、やっぱり「本塩澤」は着ることで、職人たちの織りなす機能性の良さも実際に味わって楽しんでいただきたい。着物を着て楽しんでくださる方に、ぜひお勧めしたい逸品です。
商品概要
【素材】 絹100%・強撚糸使用 【織技】 鬼しぼ本塩澤 【サイズ】 寸法13.1m 【証紙】 経済産業大臣指定伝統的工芸品 塩沢織物工業組合発行・伝統的工芸品本塩澤 ※本品は、重要無形文化財技術指定「越後上布」の伝統技術による手織り品にして、雪国特有の民芸味を持ち、染色・品質ともに責任をもってオススメできる趣味の伝統的工芸品本塩澤であります。ご使用の際には、湯通し(仕上のり抜き)致しますと、本塩沢独特のきらりとしたシボ立ち地風が得られます。(塩沢織物工業協同組合) 【伝統的工芸品指定要件】 〇技術技法 ・製織は次の技術または技法によること -先染めの平織りとすること -たて糸とよこ糸の絣を手作業で柄合わせし、模様を織りだすこと -地糸のよこ糸には米糊・蕨糊・布糊を用い、糊付け後「追い撚」をすること -絣糸の染色法は、「手括り」・「手摺り込み」・「板締め」・「型紙捺染」とすること -「シボ出し」は「湯もみ」によること 〇原材料 ・使用する糸は生糸とすること 【状態】新品・着尺(反物) 【在庫】1点のみ 【その他】 ※林宗平工房 昭和18年初代宗平が雪国、南魚沼の地に創業し、重要無形文化財・越後上布をはじめ、伝統的工芸品・米沢紬・本塩澤などを製作。昭和53年全国織物競技大会で塩沢紬訪問着、平成17年度全国伝統的工芸品公募展で本塩沢訪問着が内閣総理大臣賞を受賞。 ※お仕立ても承っております。お仕立てをご希望の場合には、ご注文時にその旨お伝えください。ご不明な点がございましたら、お気軽にお問合せ下さい。 ※PC環境や光の反射により商品と若干色が異なる場合がございます。あらかじめご了承ください。 <オススメ着用シーン> 同窓会、ホテルなどでの会食、気軽なパーティー、観劇、音楽会、お食事会、お出かけなど |