●ふわっと軽く、着物愛好家を魅了する久米島紬の色と風合い
沖縄本島から西に約100㎞、飛行機で約30分のところにある久米島。ため息がもれるほどの美しい海に囲まれ、島全体が県立自然公園に指定される自然豊かな島です。そんな島の恵みをいただきながら昔ながらの手作業で生産される久米島紬は、2004年、国の重要無形文化財にも指定されました。久米島紬はその歴史から「紬の原点」とも言われます。実際に手に取って見るとその風合いはふわっと軽やかで大変心地がよく、紬の原点と言われお手本とされたことも納得です。また、染色においても、久米島に自生する草木や泥から色をもらい染められているのが特徴のひとつで、久米島紬の魅力の1つになっています。
●自然の恵みと作り手、そして”ゆいまーる”で作られる久米島紬
こちらの作品の作り手は、新城節子さん。久米島紬は、デザイン・染め・織りをひとりのつくり手が手掛けていくことも特徴のひとつです。分業制の産地も多い中で、一反の反物の仕上がりまで一人の職人さんが責任をもち作りますので、作り手の個性が反映されやすいのです。一方で、実際に産地に足を運んで感じるのが、”ゆいまーる”の精神。”ゆいまーる”とは、協力し合うという意味で、自分ひとりでは手に負えない作業などについては、みなさんで協力して取り組んでいきます。自然の力と作り手一人ひとりの個性、そして、産地の人々の温かい思いやりと助け合いの力で作られる織物は、とても柔らかく、心を穏やかにさせてくれるような、どこか懐かしく、温かみがあふれてきます。
●装う人を美しく魅せるユウナ染。
モダンで上品なヨコ絣 淡い鼠色の、都会的なおしゃれな色合いのこちらの地色はユウナ染で染められています。名の通り、ユウナ(オオハマボウ)というハート型の葉をもつ常緑高木からいただく色です。鼠色は色々な色味がありますが、こちらの鼠色は久米島の穏やかで豊かなの自然を取り込んだような温かみと艶感が感じられる銀鼠。装う人を上品に美しく見せてくれることで、近年、大変人気がある色です。そこに加わるヨコ絣が大変お洒落。久米島の海を思わせるヨコ縞とモダンな菱形がアクセントとなり、お洒落な装いを格上げしてくれる逸品です。
紬の原点と言われるふわっとした軽い風合い。そして装う人の魅力をさらに引き立てる、自然がくれた温かな鼠色。素朴さとモダンさとをあわせ持つデザイン。あまのや七代目が久米島を訪ねて出会った上品でエレガントな久米島紬を、どうぞお召しになってその魅力をご堪能ください。
商品概要
【素材】経糸:生糸、緯糸:紬糸 【染色】地糸:ユウナ、絣:藍、クルサ、泥 【絣】 ヨコ絣文様、ヨコ縞 【技法】 草木染め、絣は手括り、手織り、きぬた打ち 【価格】<ご興味をお持ちの方は個別にお問い合わせください。> ※こちらの商品につきましては諸事情によりECサイト上への価格の掲載を控えております。販売価格につきましては個別にお答えしておりますので、ご興味をお持ちの方はお問合せ下さい。 【証紙】 伝統工芸品之証 久米島紬事業協同組合証票 経済産業大臣指定伝統的工芸品 沖縄県織物検査済之証 【状態】新品・着尺(反物) 【伝統的工芸品指定要件】 ・糸は紬糸または引き糸であること ・天然染料を使用すること ・絣は手括りであること ・手織りであること 【在庫】1点のみ 【その他】 ※お仕立ても承っております。お仕立てをご希望の場合には、ご注文時にその旨お伝えください。ご不明な点がございましたら、お気軽にお問合せ下さい。 ※PC環境や光の反射により商品と若干色が異なる場合がございます。あらかじめご了承ください。 <オススメ着用シーン> 同窓会、ホテルなどでの会食、気軽なパーティー、観劇、音楽会、お食事会、お出かけなど |